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ヨーロッパのお花屋さんが1年で一番忙しいのがバレンタイン・ウィーク。イギリス中東部の都市ノッティンガムにある、チェルシーフラワーショーゴールドメダリストで、インターフローラ審査員も務めるブライアンの生花店(インターフローラ加盟店)からneroneが送る、2週間限定の花仕事レポートです。

2006年02月17日

neroneのひとりごと

察しのいい方はもうお気づきだと思いますが,今回フロリストとして地下でブライアンと働いていたスタッフにイギリス人は一人もいませんでした。反対にショップスタッフは全員中年のイギリス人女性です。

もちろんイギリス人のフロリストもかわるがわる働きに来るのですが,なかなか長く居続けられないのが現状です。

それはなぜか,といえば,まず仕事がハードなこと。そしてそのハードさに見合わない低賃金なこと。

残念なことですが,一般的な生花店ではいくら一生懸命働いても最低賃金しかもらえないことがほとんどです。店がいくら儲かってもそれはオーナーの一存で決められます。逆に少しいいお給料を出してくれるお店があっても,今度はなかなか空きがなく,外国人は働きにくいのが現状です。

東欧がEUに加入して,マルタやエレナのように家族でイギリスに働きに来る東欧の人々が,今イギリスにはあふれています。
加えて景気のよくなったイギリスでは,安い労働力には困らないという状況なのです。
またロンドンにあるような人気のあるフロリストでは,お給料がもらえなくても働きたい,という人もいますから,人手に困らず,なかなかこの状況は改善しません。

変わりはいくらでもいる,という買い手市場のなかで,どんな仕事でもいいからほしいという外国人は,とにかく最低賃金でも一生懸命働くしかないのです。これがフルタイムの仕事を探すとなるとさらに大変な競争率になります。短期間でしたが一緒に働いたマルタの息子,ルドはやっと競争率の高い面接に合格して最後の6人に残り研修に参加していた企業で,1週間の研修期間後にほかの3人とともに突然クビにされ,その期間の給料も支払われないという扱いを受けたばかりでした。

花留学,そして現地での花仕事を経験したいという人は多いと思いますが,現地で生活費をまかなうほどのお給料をすぐにもらうには,語学力,経験が必須になります。

でも,neroneはだからやめたほうがいいよ,なんて言うつもりはまったくありません。言葉もおぼつかない,経験もない,だからといって,あきらめるのはもったいない。

neroneはもちろんお給料には満足していませんでしたが,いろんなかけがえのない経験をし,そのことには満足しています。こうして1年ぶりに昔の職場に戻ってみて,改めて考えされられたこともあります。

実は3月26日の母の日にもまた戻ってこないか,と言われているのですが,辞退するつもりです。
こういった経験の中では,何に重きを置くかによって得られるものも変わると思います。人によって大事なものも違います。neroneは,このことに気づくまでに長い時間がかかり,くよくよして無駄にした時間を悔やむ気持ちも否定できませんが,もう悩むのはやめてそろそろ次のステップに進みたいと思っています。

neroneはこのレポートを読んでくださったあなたに,花や花仕事にもっと興味を持ってもらえたらとても幸せです。
neroneの今後の様子はこちらから↓

花と緑の情報サイトフィオリ http://fiori-fiori.com/

フィオリブログ(イタリアのお花屋さんレポートもはじめます)  http://fioriblog.fiori-fiori.com/

neroneのイタリアどたばた日記  http://itablo.fiori-fiori.com/


投稿者 nerone : 23:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

バレンタインウィークの終わり

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約35時間働き続けた長くて短い2日間が終わり,本当は打ち上げをかねてみんなで1杯やる予定だったのですが,そんな気力のあるフロリストは一人も居ず,地下で一緒に働いたみんなには店でお別れしました。

neroneはどうしたかというと,3人のショップスタッフと店の向かいのハードロックカフェに突入。そのまま帰って早くシャワーを浴びたい気持ちはありましたが,ショップスタッフの一人,ヘレンが金曜日で退職するとのことで,少人数でしたがお別れ会をかねておしゃべりしてきました。

写真は左からヘレン,2日間顔も洗っていない汚いnerone,最古参のショップスタッフのダイアン。

この二人とはイタリアに行ってからも手紙やメールを送りあって連絡を取っていたので,ヘレンがいなくなるのはちょっと寂しいです。
それにしてもたった1パイント(約0.568リットル)のビールが良く効きました~。

家にたどり着いてからも,まだ神経が高ぶっていて眠くはありません。ハウスメイトたちとまたもやギネスビールで乾杯して夕食を済ませ,シャワーを浴びたとたん,睡魔がやってきました...。

髪を乾かす途中,携帯にアラームをセットする途中にこっくりこっくりし始め,パッキングも済んでいないのに寝床にもぐりこみました。

翌朝はなんとか起き上がり慌ててパッキングし,ハウスメイトにお別れしてバスで空港へ。なんとキャリーバッグの取っ手が壊れるというアクシデントがあり,痛い手をさすりながら今度は上半身が筋肉痛に...。
この2週間ですっかり鍛えられました。


投稿者 nerone : 23:20 | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年02月16日

もどってきました

インターネットが自由に使える環境でなかったので、レポートが遅れてしまいました。
さっきイタリアに戻ってきました。

なんと13日は一睡もせず、家にも帰れず、働き続けてそのままバレンタインデーに突入。。。

その様子も合わせて写真とレポートを明日にでもアップします。


投稿者 mingone : 04:53 | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年02月14日

バレンタインデー当日!

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結局一度も帰れず,そのまま朝になりました。7時ごろにはもう店を開け,最初のショップスタッフが7時半にはやってきました。

neroneたちが一晩中働いていたのを知ってびっくり!今まで一度もこんなことはなかったので当然です。

恐ろしいことにこの時点でもまだオーダーが残っています。同じ種類ばかりだと作るのも早いのですが,オーダーによって入れる花材に特定の指定があるとそれだけで少し手間取り,それが積み重なるとばかにならない時間がかかるのです。また,最後のほうになると花材が切れはじめ,ブライアンが指定した花材をどれに変えるかいちいち確認をとらないといけません。

こんな状態でもとにかくお腹に何か入れなくては動けません。近くの店が開くのを待ってベーコンと目玉焼きが挟まれた丸いパン(ハンバーガーよりも大きくてやわらかいコブといわれるパンです)を頼んでみんなで朝食(いや,夕食?)をとります。
こってりしたベーコンと暖かいパンが本当においしくて,みんながつがつ。neroneもこれならもう1個食べられるわ~と思いながらぱくつきました。

当然のようにそのままバレンタイン当日に突入。
オーダーがなんとか終わると,今度はそれをショールームに運び込む作業が続きます。花だけでなく,それにシャンパンやテディベア,チョコレート,バルーン,キャンドルが付属するオーダーに注意してすべてをセットにするのにも一苦労。
シャンパンにも4,5種類,チョコレートにも大きさとデザインで4種類,テディベアは似たような名前で4種類があり,それが途中で品切れになって別の名前の代用品が届いたりするのですから,いちいち確認しているとイライラしてきます。

バルーンはまとめて膨らませて地下のキッチンの天井にふわふわ浮かび,テディベアは[どれがMilton(名前)なのよ~!]と乱暴にひっかきまわされています。

neroneも3階にチョコレートを探しに行って,落ちてくる箱を受け取りそこなって手をトローリーにぶつけてついに出血。みんなの手も24時間以上酷使されてもうぼろぼろです。

8時ごろから続々とドライバーが到着。
Anderson’sには通常6人のドライバーがローテーションで働いていますが,もちろん6人だけで当日のオーダーを配達するのは無理。
それでどうなるかというとなんと消防士の人たちが自分の車でバイトにやってくるのです。7,8人はいたでしょうか。それにシティセンター内を徒歩で配達するWalkerが一人とルド。

それでもやっぱりオーダーの整理が追いつかなかったり,住所が間違っていたり,またオプションのオーダーを届け忘れたりして,夕方になると店の電話は鳴りっぱなし。オーダーも多かったのですが,クレームも結構あったようです。

静かに見えた今年のバレンタイン,最後の2日間はまるで戦場でした。
夕方にはショップはまだ盛況でしたが,地下は落ち着き,翌日のオーダーの準備に取り掛かりました。みんなの顔には濃いクマが浮かび,足取りも重くなっていますが,それでも最後までなんとか乗り切りました。

おつかれさまの写真は熟練フロリストのマルタとその息子のルド
普段は冗談を言ってみんなを笑わせるタフなマルタも,ハイピッチで働き続けてさすがにお疲れ。一息つくときフイっと前髪を吹き上げるのがマルタのかわいい癖です。
スタチー(スロバキア語でenough,もうたくさん!)というのがすっかりみんなの合言葉のようになりました。

投稿者 nerone : 23:17 | コメント (0) | トラックバック (0)

バレンタインまであと1日

showroom1.jpg

さて,今日は7時半出勤で朝からショップも地下もてんやわんや。平日なので出勤前のお客さんが8時前から注文にきたりしていました。
オーダーが多い時間帯はやはり昼休みと終業後,それにインターネットからのオーダーもたくさん入ります。
今日はさすがにショップにバラを買いに来るお客さんも多くて,

なんと約4000本の赤バラでは足りないと言う緊急事態に!!

しかもこれが分かったのが今日のオーダーを整理し終わってもいない閉店後のこと。あまりにも前日の駆け込み需要が多すぎて,フロリストのスタッフ(熟練者二人,nerone,新人1人,手伝い2人)だけでは今日中には終えられません。

ブライアンも最初は夜中までには終えられるだろうと読んでいたのですが,とんでもない!

ブライアンとビジネスパートナーは日付が変わったらすぐに市場へ駆けつけ,さらに600本の赤バラ,グリーン,ユリ,チューリップ,カーネーションなどの一般花材を持ち帰ってきました。夜中1時からコンディショニング(下葉取り,茎のカットなどのこと)とワイヤリングをはじめ,neroneが12Red Roseのハンドタイとブーケを仰せ付かってから,はっと気づいたらもう朝3時でした。

これから市場にバラを仕入れに行くと決まった時点で,もうスタッフは[笑うしかない]ハイテンション状態。疲れと空腹でこれから何が起こるのか頭もうまく働きません。

この時点ではまだ14日配達分のオーダーが作り終わっていません。たくさんのブーケや赤バラ以外の(ピンクや白バラ,その他の花材)オーダーが山積でブライアンのベンチに並んでいます。

そしてショールームは13日の昼間に整理されたオーダーですでにいっぱい。
8台のデンマーク製のトローリー(台車,3段の棚板をセット),ガラスの花器用に壁全体に作りつけられた棚は配達地域別に分けられ,配達用にダッチタブ(オランダの市場で使われているプラスチックの四角いバケツ)に入れられた様々なオーダーがぎっしりならんでいます

。夜間にできあがったオーダーは,それらと混同しないように床に並べられて整理されるのを待つのですがもう足の踏み場もない状態。
14日配達のオーダーは約600件。

みんな,[一度くらいは家に帰れるの?]と顔を見合わせながらもひたすらオーダーをこなします。
手伝いの二人は建物の階段にあふれ出た花材の間を一晩中行ったり来たりしてブーケ用の花材をいちいち集めないといけません。大変な重労働なのにろくに休憩も取れない状態でみんなもだんだん無言に。

投稿者 nerone : 22:59 | コメント (0) | トラックバック (0)